こんにちは。
ここにきてくれてありがとう。
少しおつきあい下さい。
今回は、曲げわっぱの話をしよう。
天然杉でつくられており
曲げわっぱと聞いて、まず思い浮かぶのが
楕円形の形をした弁当箱だ。
美しい木目が活かされている。
しかし、その曲げわっぱも
かつては弁当箱としては欠かせないものだったが
プラスチックなどの大量生産品や生活の変化などで
需要が減り、職人たちも減少していった。
危機的な状況にはなったが
近年、天然素材のあたたかさが見直され
曲げわっぱは、若い世代にもひろがりをみせている。
特に、日本三大美林のひとつとされる秋田杉を使って
つくられるのが『大館(おおだて)曲げわっぱ』です。
そして、秋田杉を加工しいろいろな製品もつくられています。
楕円形の弁当箱はもちろん、丸型・二段重ねの弁当箱の他に
カップやとっくり、ぐいのみ、せいろ、お盆など種類も豊富です。
しかし、曲げわっぱなどの材料となる天然の秋田杉が
少なくなってきており、あやぶまれている。
最低でも樹齢120年以上は経過した秋田杉でないと
曲げわっぱには使えないそうだ。
それ以上の樹齢の秋田杉ともなると、大変貴重なものになる。
また、製作過程においても
薄くした杉板を水につけておき、そのあとその板を
熱湯の中に入れ、5時間ぐらい煮る(板は冷えてしまうと曲がらない)
というような行程があるなど、曲げわっぱ製作には
大変な時間と手間が、かかっているのだ。
そして最近では、曲げわっぱの技術を用いて
他にもいろいろなものがつくられている。
ディスプレイ用照明器具や大型の天井照明、取っ手一体型のコーヒーカップ
など、様々な分野にひろがりをみせている。
伝統工芸が、先端技術や現代デザインと融合し
新たな価値、新たな世界を生み出している。
これからの伝統工芸の発展と新しい『和』に期待したい。
今回はこんなところです。
ではまた。
最後まで読んでくれてありがとう。
ここにきてくれてありがとう。
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