2015年3月28日土曜日

法隆寺の玉虫厨子・玉虫蒔絵と甲虫の持つ構造色の不思議。

 こんにちは。

ここにきてくれてありがとう。

今回のこの記事で、ちょうど投稿数が100本目になった。

ブログを見に来てくださる方々、本当にありがとうございます。
感謝いたします。

これからも、コツコツ続けてまいりたいと思っておりますので、
皆様、これからもどうぞよろしくお願い致します。

では、少しおつきあい下さい。

構造色をもつ昆虫は美しい。
日本に生息するヤマトタマムシアオタマムシなどだ。

ヤマトタマムシ
















構造色。
それは、見る角度によって色彩が異なる。
翅の表面が多層膜の構造をしていて、翅の内部で光が屈折したり干渉したりして
いろいろな色彩をつくりだす。

また玉虫だけでなく、オーストラリアに生息する
世界一美しいクワガタといわれる、ニジイロクワガタ構造色をもっている。

ニジイロクワガタ
















甲虫の構造色は、『コレステリック液晶』という液晶と
仕組みは同じになっているらしい。
『コレステリック液晶』は、電子ペーパーの液晶材料として使われている。

コレステリック液晶』については、ここでは説明を割愛させてもらうが、
私たちの生活の身近なところにある液晶と、美しい色彩をつくりだす
甲虫の構造色が似ているというのだから、甲虫の構造は不思議であり、
また、すごいとしか言いようがない。

そして、玉虫蒔絵(たまむしまきえ)とよばれる漆芸最高の技法がある。
漆芸の至宝ともいわれている。

漆器などに玉虫の羽を装飾として貼り付けていき、加飾をほどこしていく
技法なのだが、この美しさはハンパではない。

特に平成版としてよみがえらせた飛鳥時代の至宝『法隆寺の玉虫厨子』
4年の歳月をかけて2007年に完成となっている。

玉虫厨子とは、法隆寺に安置されている国宝だ。
推古天皇が、朝夕拝まれる念持仏としてつくられたと言われている。

玉虫厨子は、復刻版と平成版の2基つくられ、復刻版は法隆寺に奉納されている。
平成版は、『茶の湯の森』の中にある茶の湯美術館にて、常時公開している。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*輪島塗の稲忠
 http://www.inachu.jp/Jewelbeetle.html
 平成版玉虫厨子と玉虫作品を紹介している。

*茶の湯の森
 http://www.nakada-net.jp/chanoyu/
 茶の湯美術館・営業のご案内など。
 この美術館に平成版玉虫厨子が展示されている。

15年3月28日現在。      *詳細はサイト内でよくご確認下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
玉虫厨子玉虫蒔絵においての難題点は、玉虫の羽を蒔絵に用いるにあたっての
羽のカットや貼り付け技術の開発、はがれた蒔絵部分の解読などの問題があったが
蒔絵を含め、設計・宮大工・彫刻・錺金具などに携わった累計約4000人の職人
たちが、全力で挑み、連携し、難題を克服していき、そして偉業を成し遂げている。

誰かのお役に立てることを祈って、今回はこのへんで終わりとする。

ではまた。

愛と感謝、真心をこめて。

最後まで読んでくれてありがとう。

ここにきてくれてありがとう。

おまけ。





0 件のコメント:

コメントを投稿